中之島漁港には近海の漁港はもちろんの事、日本全国の港から活魚が運び込まれてまいります。
産地の恵みと仕事人のこだわりがもたらした、それぞれの鮮魚がどれも、旬と共にその土地ならではの良さが味わえます。

季節ごとに主役際立つ網代の魚介たち

鳥取県東端の海岸線沿いに位置し、「沖合底曳網漁業」、「いか釣り漁業」、「小型一本釣漁業」などが行われている日本海側でも有数の網代魚港。水深200 ~ 300mに泥地が広がる大和堆漁場や、鳥取青谷沖に豊かな漁場があり、江戸時代、鳥取藩御用達の松葉ガニの港でもあった。春はモサエビ、夏は岩ガキ、白イカ、秋はハタハタ、カレイ、冬はカニと、季節ごとに主役を張る魚介がはっきりしているのが特徴で、一年間を通して活気にあふれている。港近くで天日によって行われるイカ干しの風景も網代の風物詩となっている。

先人の想いを届ける

先祖代々、漁師の血を引き、一家で海産物の卸し販売を営む山根商店・山根章文さん。網代港のある岩美町は、江戸時代から続く漁師街として知られ、1000人ほどの人々が漁業に携わっている。「小学生のころ、クラスの9割以上が漁師の子どもでした」と話す山根さん。境港、賀露港、田後港よりも漁船の数も多く、漁が安定しているのも強みだとか。そんな小さいころから漁師街で育ち、魚介のことを知りつくした山根さんがオススメするのは、季節ごとにはっきりと違う旬の食材だ。
この網代の漁師達は、地元で獲れた魚を地元の港で水揚げする事にもこだわる、地元愛に満ちた漁師達で、山陰の海の良さを先祖代々に渡って伝えられてきたからこそ、地元の魚の本質を目利きできるよ言えよう。

松葉ガニ

東の毛蟹、たらばがにに対して西の松葉ガニと称される程有名な山陰地方の冬の味覚の王者です。最近になって発見された江戸時代初期の鳥取藩の役人の日記に既に松葉ガニの記載があり、相当古くから祝いの席などで食され珍重されたようです。こ網代・賀露においても冬の間は底引き網漁船で市場を埋め尽くす程の漁獲量を誇り、地元のブランドとして全国に流通しています。

猛者エビ

網代では、季節の魚介にスポットがあたる。関西ではあまり知られていない春の「猛者エビ」は、車海老にも劣らないプリッとした食感と濃厚な甘みを兼ね備えた逸品。他にも、大ぶりの身をつけた夏の「岩ガキ」、秋に脂がのるハタハタ、カレイ、そして11月初旬から3月中旬にかけて漁期を迎える山陰の冬の味覚、松葉ガニだ。網代では、500gを超えるもののみ松葉ガニと呼び、身が詰まった重量感は日本随一。また、10㎝以上、200グラムを超える鳥取県産のブランド岩ガキ「夏輝なつき」にも注目したい。